事実と真実

先日、
私の好きな作家さんの
講演会に行ってきました。

お話の中で
心に残った言葉があります。
「事実はひとつだが真実はたくさんある」

ひとつの出来事(=事実)は
見る角度を変えると
さまざま表現(=真実)になる。
というもの。

具体的な例をあげてみましょう。

「関根さんが階段からコケた」
これをひとつの事実とします。

Aさんの真実。
「関根さん、階段からコケて
 かわいそうだわ。痛そうだわ。」

Bさんの真実。
「関根さん、コケてる姿が
 ちょーおもしろいわ。吉本っぽいわ。」

Cさんの真実。
「関根さんが不用意にコケるわけないわ。
 きっと誰かが背中を押して・・・。」

事実はひとつですが
悲劇にも喜劇にもミステリーにもなるってことです。
作家さんの想像力というのは果てがない。

さて、
階段をコケてしまった
当の関根さんの真実といえば
「ああ、はずかしい。。。
 泡となって消えてしまいたい。。。」
と人魚姫の心境。
ある意味メルヘン?ファンタジー?