3/12 新潟県優良リサイクル事業所㈱

2020年3月12日(木) 17:00

今週は先週に引き続き、新潟県優良リサイクル事業所として表彰された事業所を紹介します。
 
まずは新潟市の株式会社アルビレックス新潟。
ビッグスワンで行なわれる試合に伴い発生するごみの削減のために、
2005年からアルコール飲料の提供において、
デポジット制のリユースカップを導入しています。
サポーター、飲食売店、スポンサーの協力により実現したリユースカップは、
洗浄して繰り返し使える飲料容器として定着し、
現在ではカップの回収率は98%以上を達成しています。
試合に伴い発生するごみ量の抑制とCO2排出量削減にも一定の効果を上げてきました。
他のクラブでは類を見ない取り組みとして、
現在も他の民間企業や行政からの定期的な視察があるなど、注目されています。
近年では、クリーンサポーターを募集し、
試合後の清掃活動を呼び掛けるなどの取り組みを拡大するほか、
スタジアム内でのペットボトルキャップの回収、
ペットボトルなどのリメイクイベントも実施し、
環境活動への関心を高める取り組みを展開しております。
2019年からは、社内会議や試合時におけるスタッフ用資料のペーパーレス化を図り、
昨年比で40%削減の成果を上げています。
 
続いては新潟市の三和薬品株式会社。
食品用アルコール製剤や事業法アルコールの販売を通して、
ポリ容器のリンク化による廃棄物減量化に携わっています。
通常、大手食品会社に届けるアルコール製剤は、
一回限りの使い捨て一斗缶やバックインボックスを使って届けていますが、
通い箱方式で繰り返し使えるポリ容器を導入することで、廃棄物を削減しています。
新潟市近郊には食品工場が数多く存在していて、
使用量の多い事業者から使用後の一斗缶が毎日大量に積み上がり、
置き場所に困っているという話を聞き、リンクできるポリ容器の導入に着手しました。
化学工業薬品ではリンク容器の使用はめずらしくないものの、
食品加工用の商品でこの方式を導入するには、衛生面や異物混入対策など
食品工場の要望に応えることが課題でした。
そこで、洗浄しやすく、
アルコールの充填に適したポリ容器を確保し、洗浄機を導入することで解決を図りました。
これ以降、大量に使用される容器はすべてリンク容器に切り替えることが可能となり、
2018年度は、全体販売量の9割以上となる、3万5000本以上を削減でき、
廃棄処分する一斗缶の保管場所と処分に困っていた企業に対処しました。
 

2/27 新潟県優良リサイクル事業所㈱

2020年2月27日(木) 17:00

今週は3Rに取り組み、優れた成果を上げ、「新潟県優良リサイクル事業所」として表彰された事業所を紹介します。
 
まずは上越市のアイレック新潟株式会社。
環境維持メンテナンス事業や建設系産業廃棄物のリサイクル事業
といった環境事業に特化した企業です。
事業活動の中に、汚泥の再生資源化事業があります。
汚泥とは建設工事現場などで発生する “泥”のことをいいます。
汚泥に、特殊固化剤を添加させ、再び泥状に戻らない“土”に改質して
100%リサイクルしています。
そのリサイクル製品が「ユニ・ソイル」に生まれ変わり、
道路や河川の工事、造成工事の際の、路床材・盛土材・埋め戻し材・防草材などの
土木資材として建設現場に再利用されています。
近年では、品質の向上に伴って認知度がアップしたことにより
販売使用量が産廃物(汚泥)の受入処理量を上回る成果が実現しています。
また、陶芸家高井進氏とコラボレーションして「リサイクル材を活用した陶器」の
制作に取り組むなど、リサイクルへの啓発やイメージアップにも貢献しております。
東日本大震災復興工事では、岩手県陸前高田市の現場で発生した全ての建設汚泥を
循環させ、復興資材として提供しました。
 
続いては柏崎市の株式会社柏崎エコクリエイティブ。
魚のアラを原料にした有機リサイクル肥料「元気ゆうき君」の生産により、
循環型農業におけるリサイクルループを構築しています。
スーパー、鮮魚店、大型料理飲食品店などから排出され、
従来は焼却処分されていた魚のアラに注目。
加えて、エビやカニ、カキの殻や海藻などの食品循環資源や
リサイクルループを構成する協力農家が提供する米ぬかと特殊発酵菌を使用し、
海に特化した有機肥料を生産しています。
原材料の魚のアラは、ほぼ100%リサイクル化しています。
「元気ゆうき君」は、有機志向の強い環境保全型農業を営む農家から、
その効能や効果について評価され、徐々にユーザーが拡大しました。
2011年、2014年、2018年に食品リサイクル法に基づく
食品循環資源再生利用事業計画認定制度による認定を受け、
原則であった地元の柏崎市だけでなく、長岡市、魚沼地域4市
からの原料調達も可能となりました。
また、競業関係にあるスーパーなどの食品関連事業者が協力し合い、
再生利用事業者、農林漁業者と一体連携するリサイクルループを構築したことは、
社会的意義があると、国から評価されました。
 

2/13 プラスチックごみを減らすために

2020年2月13日(木) 17:00

さて、今週も使い捨てプラスチック問題について放送します。
 
前回は、プラスチックは自然に分解されないので、ポイ捨てされてしまうと、
多くが海に流れて残り続けてしまい、
そして海の生き物だけでなく、
海産物を食べる私たち人間の健康にも影響する可能性があるといわれている、
という問題をお伝えしました。皆さん、覚えていますか?
 
そこで、重要となるのが使い捨てプラスチックの削減です。
ハードルが高い気もしますが、日常のちょっとした心がけで減らすことができます。
いくつかご紹介しますね。
 
ひとつめは、「お買い物には“マイバック”を持っていく」こと。
レジ袋の有料化や、ポイント値引を実施しているお店は以前からありましたが、
最近では紙袋へ変更したりするお店も増えてきました。
国の方針で、来年7月からは全国的にレジ袋の有料化がスタートする予定です。
まだマイバックを持っていない方は、
お気に入りのマイバックを探してみてはいかがでしょうか。
 
ふたつめは、「学校、仕事、お出かけの時には“マイボトル” を持っていく」こと。
(私も持ってますよ。○○色、○○mlのを愛用してます)
また、ペットボトル飲料を買った場合は、しっかり分別してリサイクルを心掛けましょう。
 
3つめは、「お店でもらうスプーンやストローを断る」こと。
紙でできたストローや、食べられるクッキーでできたストローも登場していますが、
まだほとんどはプラスチック製です。
家で食べるのなら家のスプーンを使って、
ストローなしでも飲めそうならそのまま飲みましょう。
 
4つめは、「プラスチック包装を減らした商品を選ぶ」こと。
最近では、包装を紙に変えたり、トレーを無くした商品が販売されています。
お買い物の時にチェックしてみてはいかがでしょうか。
 
できることから始めて、プラスチックごみを減らしましょう!
 

1/23 使い捨てプラスチック問題って?

2020年1月23日(木) 17:00

今週は使い捨てプラスチック問題について考えていきましょう。
 
「使い捨てプラスチック」といえば、何が思い浮かびますか。
代表的なものはレジ袋や、ペットボトル、
タピオカでおなじみのプラカップとストローですかね。
お弁当のトレーや、お菓子の包みとかもありますね。
 
こんなふうに、私たちの生活のいたるところで使われているプラスチックですが、
このプラスチックのごみが大きな問題になっています。
 
その理由が、「プラスチックが自然に分解されないこと」にあるそうです。
プラスチックがポイ捨てされてしまうと、それが風で飛ばされたりして川に流れて、
結果的に大量のプラスチックが海に流れて分解されずに残ってしまうんです。
 
2050年までに海にいる全ての魚の重量を上回るプラスチックが
海に流れ込むとも予測されているそうです。
 
そして海に流出したプラスチックごみが原因で、
クジラやウミガメなどの海の生き物が被害にあっている例が、
たくさん報告されているそうです。
 
ビニール袋などのプラスチックを飲みこんでしまって、エサが食べられなくなったり、
プラスチック製の網が体に絡んで動けなくなったり。
 
実は、私たちの健康にも影響があるといわれているんです。
海の生き物だけじゃなくて、私たち人間にもですよ。
 
海の魚の体内からもプラスチックのかけらが大量に見つかっていて、
それを食べる人間の体の中にも入り込んでいるかもしれません。
怖いですよね。自分には関係のない問題だ、なんて言ってられないですね。
 
海を守るためには、原因となるプラスチックごみを削減することが重要です。
 

1/9 食品ロスを減らすために

2020年1月9日(木) 17:00

今週は食品ロス削減に向けた取り組みをご紹介します!
前回は食品ロスとは何かを放送しました。皆さん覚えていますか?
規格外品や期限切れ、食べ残し、売れ残りなど
まだ食べられるのに廃棄される食品のことを食品ロスといいますよね。
 
新潟県では「残さず食べよう!にいがた県民運動」と称して、
家庭や外食での食べ残しをなるべく減らし、
環境にやさしい生活を実践していただけるよう呼び掛けています。
現在、参加者数は3164人、協力店は44店舗。
参加いただいた方には、参加証(マグネットシート)とエコバッグをお送りしていますし、
協力店は県のHPなどで紹介し、
登録後にはステッカー、ポスター、ミニのぼりをお送りしています。
今後も運動に参加いただける方、運動に協力いただける店舗を募集しています。
ぜひ参加してみて下さいね!
 
また各市町村でも食品ロス削減のための取組が行われています。
新潟市や糸魚川市では、宴会時の食べ残しゼロを目指す
「20・10・0(にーまる・いちまる・ゼロ)運動」を推奨しています。
宴会開始後20分間は自分の席を離れず、料理をおいしく楽しみ、
宴会終了前10分間は自分の席に戻り、もう一度料理を楽しむ、
そして…宴会後は、食べ残しゼロにしようという運動です。
市のHPでは幹事さん用の進行台本なども公開されていますので参考にしてみては?
 
つづいては新発田市の「食の循環しばたモッタイナイ運動」
自然の恵みに感謝して食べ物を大切にする「モッタイナイ」の心を伝え、
家庭、幼稚園、保育園、小・中学校や飲食店で、
「食べきり」、「食べ残しを減らす」などの取組を推進することで、
生ごみの発生抑制と減量化を進める取組です。
 
小千谷市の「ごっつぉ食べきり運動」では「宴会五個条」というものもあるそう。
その1 まずは、適量を注文しましょう。
その2 幹事さんから「おいしく食べきろう!」の声かけをしましょう。
その3 乾杯後20分、お開き前10分は、
席を立たずにしっかり食べる「食べきりタイム」にしましょう。
その4 目指すは完食ですが、食べ過ぎに注意しましょう。
その5 食べきれない料理は仲間で分け合いましょう。
 
魚沼市や南魚沼市、湯沢町では「おいしい食べきり運動」も行われていますし、
その他の市町村でも食品ロスに対する取組が行われています。
ぜひお住まいの地域の活動もチェックしてみて下さいね!