フルコース

7月に「2Rhythm」の取材をさせていただいたのが縁で
駐新潟大韓民国総領事の公邸で開かれた夕食会にお邪魔しました。

ほんとに韓国に旅したような気分になりましたよ!

ちょうど韓国のお盆の時期ということで、この時期らしいお料理も。
どの土地にいっても、その土地のものを食す、というのは旅の醍醐味。
旧暦8月15日を「秋夕チュソク」の時期だったので
そんな文化・風習のお話もしながらでした。

秋夕のころは、ソウルに旅すると、closeしているお店も多いようですが
逆にこの季節にしかない行事やイベントが開催されているものもあります。
景福宮とか韓国国立民族博物館とか。

で、日本でいうお盆休みにあたるので、日本と同じくソウルでも帰省ラッシュ。
交通渋滞もすごいようですねー。
秋夕に食べる「ソンピョン」。これはお餅のこと。満月を眺めながら食べるそうです。

司馬遼太郎の本で読んだ気がするんですが
「月を愛でる」のは世界でアジア人だけなんだとか。
韓国も中国も日本も共通です。自然のものに対しての感覚、一緒なんですね、きっと。

ではでは、韓国本場のお料理、目で楽しんで下さい!

 素敵なメニュー表!

まずは「かぼちゃのスープ」

上には、ナツメの中にくるみが入ったもの。
さらにスープをすくうとお餅が出てきました。
       ぱっと見、フランス料理でもよく見るスープですが、実は違う!
ナツメはよく韓国料理に使われます。薬膳料理としても知られていますが
韓国料理で有名なサムゲタンに入っていますよね。
ナツメ茶もあるので、韓国のお土産に買うといいアイテムですよ☆

続いては・・・「前菜(くらげ、生ハム梨)」

盛り付けもステキです!
くらげの下にあるのはシソ。シソは日本のものなので、ここは日韓のコラボですね。
韓国だとエゴマの葉をつかったりするそうです。

そして!「三色ジョン(ズッキーニ、シイタケ、海鮮)」

「ジョン」というのは、鉄板に油を敷き薄く切った材料に小麦粉をつけて焼いたもの。
漢字では「煎」と書くそうです。

次は・・・「チャプチェ」
韓国ではポピュラーなお料理です。
タンミョン(韓国の春雨)と、細切りにした野菜や牛肉、きのこなどをごま油で炒め、
甘辛く味付けした料理。
タミョンは、さつまいもや緑豆のでんぷんで作られた春雨で、
日本の春雨よりやや太く、コシが強いのが特徴です。
最近はレトルトで炒めればOKの商品も出回っているので、おなじみですよね。
(写真を撮る前に食べてしまいましたぁ・・・)

続いて・・・「カルビ・野菜」

総領事の奥様が自家製のタレに付け込んだカルビを焼いてくださいました。
シソの上にあるのは長ネギとエゴマの葉の千切り。
私、韓国にいって大好きになったのが「エゴマの葉」
スースーする感じがたまらないのです・・・日本のシソに勝るとも劣らずってくらいの味☆
で、またまたコラボ。みょうがは韓国にはないそうです。

そして、「ご飯・汁」

ご飯は五穀米です。身体によさそう!
そして、汁・・・韓国式のお味噌汁。具材は小松菜、長ネギなんですが
なんとここにもトウガラシが入っています!
ちょっとピリ辛になるお味噌汁!ごはんが進みましたねぇ。

で、ごはんのお供といえば「キムチ・カクテキ」
こちらも自家製。お塩と唐辛子は韓国から取り寄せたもの。白菜、大根は新潟産。
これまたコラボ。
とはいえ、やはり韓国の白菜や大根とは違うので、新潟のこの野菜にあわせて
お塩や唐辛子の分量を変えるそうです。手間暇かかってます☆

そして、最後はデザート。「ソンピョン」
ソンピョンは、さきほど紹介した秋夕(チュソク)に食べる韓国のお餅。
いろんな色で作っていて、お皿の上が カラフルになりました。

このソンピョンとともに・・・「水正果(スジョンガ)」

これは、韓国では食後のデザート感覚でよく飲まれているお茶です。
材料は、シナモン、生姜、砂糖。
身体を温め、気の流れをよくするので、風邪予防や二日酔い、
消化促進等に良いとされているそうです。
お料理がおいしいので、お酒の方もぐいぐいいってしまったんですが
最後にこのお茶を飲めば、翌朝、多少は大丈夫だった気が・・・!
ピリッとした生姜とシナモンの風味が絶妙でした〜。

韓国料理のフルコース!
このような食べ方も初めてだったので、驚きと美味しさで大満足です。
マシソッソヨ(美味しかったです)!

美味しい食事とはずむ話・・・。
旅先ではやはりその土地のものを食べたいと思いますよね。
で、帰ってきたら、日本食を食べたいですよね。
この想いは万国共通のようでした。
日本人は刺身、寿司! 韓国人はキムチ!
総領事夫妻は海外での生活が長いので、韓国の食材を確保することにも
先々で苦労されたそうです。
現地で買うとちょっと違う「しょうゆ」とか、見た経験がある方も多いのでは?!