前回立ち寄っていなかった「元町」へ!
様々な国の文化を取り入れて栄えた函館。元町には洋館や教会が点在しています。
異国文化の影響を受けた建築物巡りも楽しかったです。
函館市旧イギリス領事館:大正2年(1913)から昭和9年(1934)までイギリス領事館として使用。
旧北海道庁函館支庁庁舎:明治42年竣工。中はcafeになっています。
重要文化財 旧函館公会堂:明治43年建造。左右対称のコロニアルスタイル
大広間のシャンデリアも素敵でした。
2階バルコニーからは絶景!晴れててよかった。
元町の洋館と教会をめぐる場所には、坂道が多く、中でも有名なのが「八幡坂」
かつて坂の上に函館八幡宮があったことからこの名前がついたそう。
港を見下ろすこの景色は、チャーミーグリーンの坂としても有名。あのCMのロケ地です。
結構急な坂ですが、手すりもついているので、多少は優しく作られています。
ただ、年を重ねると上りはやはりつらいので、下りになるように行くといいですよ。
函館ハリストス正教会:日本初の正教会聖堂。国の重要文化財。
函館聖ヨハネ教会:建物4方向にある十字架モチーフのデザインが特徴的。
カトリック元町教会:国内で最も古い歴史をもつローマ・カトリック教会。大聖堂内にある祭壇はローマ教皇ベネディクト15世から贈られたもの。
ちょうど今コンクラーベが行われているので、身近に感じられるような気がするような・・・
函館の元町は、とても神戸の元町に似ているように感じました。
で、ふと。
日本の開港五港は、函館、新潟、横浜、神戸、長崎。
新潟以外のすべての街には「元町」が存在します。
新潟市江東区にも元町はありますが、港からは遠く、同様の意味合いのある元町ではない。
なぜ新潟にだけないのか。調べてみると・・・
新潟以外は、外国人居留地が明確に設けられたり、その周辺が「元町」や「異人町」などと呼ばれたそう。
新潟は、地形的な制約、政治的な事情で、実質的に居留地が設置されずに外国人の定住が制限されたとか。
また、新潟はほかの4港に比べ都市開発が遅れて、外国人との交流が限定的だったので西洋風の区画命名が行われにくかったとか。
なるほど。今回の旅で初めて気づいた点でした。
あら?新潟にも異人池はある。なぜこの命名が?
調べてみると、外国人専用の洗濯や水汲み場だったそう。
新潟市歴史博物館「みなとぴあ」などで、当時の外国人の生活や居留制限などの資料が展示されているので、見てみるとよさそうです。
話は戻って・・・函館。
元町とは違う場所、上湯川町にあるのがトラピスチヌ修道院。1927年建立。
生計を立てる収益事業として製造するマダレナケーキやクッキーは、修道院を訪れた際の土産物として人気です。
こちらも桜が満開でした。