京都旅② 東福寺

オーバーツーリズムを感じさせない京都観光。

一つ目は鎌倉時代創建の東福寺。

摂政関白・藤原道家が、南都東大寺と興福寺から「東」と「福」の二字をとって造営したお寺です。

鎌倉末期に火災により大部分を焼失したそうですが、1347年、前関白一條経通により仏殿が再建されました。

本堂の格子の隙間から中を覗いて見ると、素敵な天井画がありました。堂本印象作の蒼龍図。

そして、京都を代表する紅葉の名所、通天橋。

方丈と開山堂を結んでかかるこの橋からの眺めは新緑がまぶしかった。秋はさぞ紅葉で美しいことでしょう。

重要無形文化財「開山堂」

新緑の紅葉を楽しめる小径があり、癒されます。

同じ敷地内にある「方丈」へ。こちらは僧侶の住居。お庭がすてきなんです。

東西南北に四庭が配されています。

南庭は、国指定 名勝 東福寺本坊庭園(方丈庭園)。近代庭園の傑作「八相の庭」。

枯山水庭園で、岩で島を、渦巻く砂紋によって海を表し、五山になぞらえた築山が置かれています。

西庭は、さつきの刈込と砂地とをかずら石で区切り、市松模様にデザインされています。

北庭は、市松模様の石とコケの緑が鮮やか。なんですが、少雨のせいでしょうか。コケは少し茶色でした。

彫刻家のイサム・ノグチさんはこの庭を「モンドリアン風の新しい角度の庭」と評したそうです。

秋の紅葉の時期はさらに美しいんでしょうね。

東庭は、雲丈様地割に円柱の石で北斗七星を構成していて、北斗の庭と呼ばれています。

お庭を眺めるゆとりある時間はいいもんですねぇ。

国宝「三門」と蓮の花の競演もすてきでした。

中には現存最古最大の極彩画があるそうですが、入れず。

人も少なく、いい時間でした。