愛媛旅① 道後温泉

四国は愛媛県の松山市へ。

ここの観光スポットと言えば道後温泉。

3000年の歴史を持ち、日本最古の温泉ともいわれる温泉です。

道後温泉は、18本の温度が違う源泉をくみ上げて浴槽へ送る前に混ぜ合わせ、加温も加水もせず、ちょうどいい湯温に調整するんだそうです。どの旅館もホテルも公衆浴場もこのお湯を使っているとか。

メインの道後温泉本館は、いつ行っても長蛇の列。

公衆浴場で初めて、国の重要文化財に指定された建物です。建物前にはyoutubeでライブ配信されているので、ここで行列チェックしてから行くといいかも。でもほんとにどの時間も行列。

予約もせずに行ったので、並ぶしかない。と、暑い中並ぶのは・・・ということで

3か所ある道後温泉のうち「椿の湯」に。

地元の方もよく訪れる浴場だそうです。道後温泉特有の湯釜もあり、落ち着いた雰囲気の中、地元の方との会話も弾みました。

で、ちょうど空きが出て、予約できた「道後温泉別館 飛鳥乃湯泉」へ。

万博で最近予約慣れしている私。隙間時間にサイトをcheckすることで空きを見つけることができました。

飛鳥時代の建築様式を取り入れた湯屋がコンセプトの「新湯」です。

建物も独特で、夜の明かりがともった姿は風情を感じます。

たまたま予約できたのは2階特別浴室。休憩室がついた家族風呂のようなものです。

道後温泉本館にある皇室専用浴室の又新殿を再現した特別浴室だそう。

又新殿とは、日本で唯一の皇室専用浴室。再現したものとはいえ、そこに入れるのはラッキー!

本館の又新殿は観覧のみだそうなので、入れるのはここだけ!しかも2室しかない!

銀箔が貼られたふすまにかかる「簾」は、伊予簀の特徴である繊細な編みを表現しているそう。

レースカーテンのような「御簾」もすてきでした。

入浴作法が独特なんです。

数寄屋造りの八畳間で、一定以上の身分の方が入浴のときに着用していた「湯帳」と呼ばれる浴衣に着替えます。湯帳は薄い浴衣のようなもの。素肌を見せないため着用して入力していたようです。

襖を開ければ、板の間の先に浴室。重厚な石づくりでした。

壁面には道後温泉発祥の伝説にちなむ白鷺のレリーフがありました。

石段を下りて、お湯に浸かります。

いわゆる貸切風呂なのですが、荘厳な雰囲気で、なんだか落ち着かず。。。

湯帳を着て入ってちょうどいいように、湯温は熱めでした。

天井も素敵で、天皇ゆかりの文様が描かれていました。とっても色鮮やかでした。

大広間外の踊り場には松山の伝統工芸である伊予竹細工の行燈。竹ひごを不規則に抜いて仕上げる「やちゃら編み」が特徴だそう。道後温泉を訪れた聖徳太子が編み方を伝授したとの伝説が残っているとか。

大浴場にも入れたので行ってみました。浴場には砥部焼の陶板壁画があり、額田王の歌をテーマに、瀬戸内をモチーフにして歌の世界観を表現していました。

さらに、この壁面では30分ごとにプロジェクションマッピング!お風呂の中でこの演出は初体験!

新潟にもいいお湯の温泉地がいっぱいあるので、このようなエンターテイメントがあるともっと話題になり、集客につながりそうな気がしないでもない。

新潟にもすでにあるのかしら?