
今回の旅先は中米・メキシコ。
ユカタン半島のカンクンを拠点に、マヤ文明などの遺跡を巡ってきました。
カリブ海の青、そして空の青、このグラデーションはいつまでも見ていたい景色でした。
そして、最大のお目当て、世界遺産でもあるチチェン・イッツァ。
これが遺跡の中の「カスティージョ」
ここに上ってはいけないのに上ってしまった観光客がいたそうで。
そのため、とっても手前に進入禁止のロープが引かれてしまっていました。
その事件前はもっと近くまで行けたそうです。

メキシコのユカタン半島に残されたマヤ古典期最大の都市遺跡。
広大なジャングルの中に、戦士の神殿、天文台など、数多くの遺跡群が点在しています。
中でも中央にそびえる「カスティージョ」は高さ約24m、9層からなる壮大なピラミッド。
4つの面にはそれぞれ階段が91段。最上部の神殿を加えると、階段の総数は「365」。
そう、これは1年を表すマヤの暦となっているんです。

ピラミッドの上部にあった横たわった人型のこの石像。
おなかの部分に生贄の心臓が捧げられたそうです。
映画「アポカリプト」を見てから行ったので、いろいろ頭の中で想像が!
人間の生きたままの心臓が供えられるって?!

カスティージョは、春分と秋分の日に起こる「ククルカンの降臨現象」で知られています。
ククルカンとは、羽を持つ蛇の姿をした農耕の神。
太陽が西に傾くと、階段の西側にピラミッドの影がまるで蛇が体をうねらせているように浮かび上がり、階段下部のククルカンの頭の像と合体し、巨大な蛇が出現します。
ガイドさんから、その秋分の日の写真をいただきました。
ほんとに、蛇の身体がくねくねしているのがわかります!

光と影で、このくねくねが出現しているんですね。
この日はコロナ禍の秋分の日だったそうで、そのため人がいない中撮影できたそうです。

これらの現象は偶然できたものではなく、太陽の傾きを綿密に計算して、それを知っていたからこそできる技術。現在、世界標準とされる太陽暦は365.2422日。マヤ暦は365.2420日。ほとんど誤差がありません。
こうしたマヤ人の高度な天文学知識と建築技術は驚嘆に値します!
