女の道は一本道。

群馬県の温泉旅館に一泊してきました。

宿のロビーには
小さなおみやげコーナー、
そこに低めの番台のようなものが。
誰か座っています。

着物を素敵に着こなしているものの
かなりご高齢の女性です。(推定年齢85歳オーバー)
おそらく大女将かと思われます。

宿に到着した時も、
夕食前にお風呂に入ろうと通りかかった時も、
朝、ロビーに新聞を読みに行った時も、
番台に座っていました。
常に正座。
置物かと見まがうばかりのお姿です。

で、一緒に行った家族が目撃した話です。

どすこい体型の男性宿泊客が
番台大女将に言いました。
浴衣の帯が短くて結べない、
長いものを用意してほしい、と。

すると大女将は言いました。
「帯を2本つないで使えばいい。」と。

回答がザツです。

しかし、すぐに答えを導き出した
胆力と発想力はさすが。
旅館を支えてきた
女のいきざまを垣間見た気がしました。