この日だけ

ライブというのは、その日、その時間しかその音が聞けない、その姿が見られない
というもの。

東京で見た2つのライブ。

1つはこれからデビューする新人2組のお披露目ライブ。
全国から見に来た音楽関係者が終わった後で 「すごい、あの若さで」「すごい度胸」と。
『課長 島耕作』で読んだ方もあるかもしれません。
島さんが音楽業界に出向したとき、ニャッコという名でデビューさせるアーティストを
デビュー前に関係者の前だけでライブをするという光景を。
要するに、あれです、あれ。

業界のドンたちがたくさん見守る中、正々堂々自分らしさを損なわず最高のステージを見せる
というのは至難の技。
ところが、今回のこの2組はすごいってもんじゃない。
大阪出身18歳 清水翔太。 北海道出身20歳 福原美穂。

清水くんは、このたびのデビューへ向けて、初めて地元大阪を離れたそう。
なのに、なんなのだ、完璧なまでの標準語でMCするとは。
しかも顔が亀田兄弟に似てる。もう忘れられない。
さらに昨年9月にピアノを触り始めたというのに、もうこの大舞台で弾き語りを披露。
なんなんだっ!
私はピアノの先生がいやで練習嫌いになり、バイエルン止まりだぞ!
もちろん、歌もすごい。”I miss you”と連呼している。
18年間でどんな恋愛をしてきたんだ。どんな恋からそんな歌詞が生まれるんだ。
早くその姿を新潟のリスナーにも届けたい。
そして、なんとデビュー前に、ニューヨークでも歌える機会があるそう。
もう無理。同じ人間とは思えない。
この話を聞いて、神様は平等じゃないと思うかもしれないが、そうではないと思う。
彼はきっとこれまでに相当な苦労をしているはず。だからこそのこの境遇なのだと今は思える。
若いときにこれをみていたら、嫉妬 ジェラシーが溢れていたかもしれない。

そして、もう1つ。
スピードスターレコード 15周年記念で、この日だけのコラボレーションライブがあった。
☆つじあやの×The Back Horn
☆ハラフウミ
☆Cocco×岸田(くるり)

熟練のアーティスト同士、息が合わないわけがない。すんばらしいライブだった。
もちろん、MCで会場を沸かすことも忘れていない。さすがだ。

残念なのは、最後の UA×細野晴臣を見ることができなかったこと。
いつか再びコラボることはあるだろうか。ないだろうな・・・