笑顔の時間を。

3月11日。そして、3月12日。

さまざまな人が、

さまざまな日々を越えて、

さまざまな想いを抱えて、

9年という日を迎えられたと思います。

わたしは当時留学中で、

日本から遠く離れたモスクワにいました。

まだスマホを持っていなくて、

情報を得る手段が限られていたなか、

日本でとてもとても大きな地震があったと知ったのは、

留学先のロシア人クラスメートからの、

「さやか、大丈夫?!何かできることある?!」という言葉のあとでした。

ロシア時間のお昼前ごろ、日本時間だと夕方頃でした。

なすすべもなく報道される映像を見ることしかできず、

どうしようもない無力感を感じていた一方で、

学校で募金箱を用意して、義援金を送ろうと言ってくれた校長。

募金箱の横に少しずつ増えていった折り鶴。

周りのロシアの人々の、心から寄り添う温かい想いも強く強く胸に残っています。

今、こうしてラジオのお仕事をさせていただくなか、

少しでもみなさんのお力になれるよう、

ラジオを通じてみなさんの想いを繋ぎ、

分かち合える場であれる放送をこれからも心がけてまいります。

今年は、新型コロナウイルスに関するニュースが飛び交う春。

なかなか明るい気持ちになれず、不安な想いをされている方も多いかと思いますが、

一緒に楽しめる時間を増やしていければと思います。

今日も、笑顔の時間がたくさんありますように!

(写真はセルビアにて。)